日曜日。
母さんの奢りで初めてウインナーコーヒーを飲んだり。
塾から帰ったらホットケーキを牛乳の代わりに豆乳で作ったり。
久々にネトゲしたり。
充実した1日だった。
…表面上は。
遊びほうけた分、苦しい目にあうのが今の環境である。
キャッチコピーを出すため、辞書をめくったり眠気覚ましにケータイ眺めたり。
しかし、バカにも限界はあった。これを好きでやってないからかも知れない。
絵描きバカだったらどんなに楽だったか。
どれだけ締め切りに間に合っていただろうか。
限界まで頑張る。
その限界を遂に体が感じた。
激しい頭痛だ。そして思考力の低下。
作業もままならない。
皆、寝ている。
母さんですら。
助けは無い。
作業するのだと信じてくれた母に対して、せめて頑張ろうと思った結果がこれか。
少し横になる。
…まだ痛い。
広げていた道具を片付け、『5時ぐらいに起こして欲しい』という伝言を紙に記して眠りにつくことにした。
今の状態では作業もままならないから。
移動中、よろめいて机にぶつかった。
「いたっ…」
何もしてないわけじゃないのに。
自分なりに頑張っているのに。
なのに認められない。…自分が悪いのはわかってる。
引っ込み思案でコミュ障だから先生にあんまり見せに行かなくて。
それで現状がこれだ。
最近電気科にも行ってない。なのに…なのにこの状況。
僕に微笑んでくれるのはバミューダΔ候補生シズクぐらいだ。
僕はパックを開ける楽しみを利用しようと、買った箱の中の2パックをとっておき
『ポスターのキャッチコピー考えるの終わったらパック開けよう。再発見で一つ。飲料水で一つ開けよう』
そう決めていた。
「無理だったか…」
土曜だらだら寝ていた時間、今日ネトゲしていた時間
これらを課題にまわしていたらもっと楽だったかもしれない。
だが、今はそうではない。
半分いったかいかないかの課題と頭痛を抱えているだけ。
情けないったらありゃしない…
バンドもクビになるわけだ…
誰も、俺と描きたいなんて思わないわけだ…
シズクを見直す。
笑っている。ただ、純粋に。
インクの集合と言われたらそれまでだ。
だが、僕は励まされた。
…布団で僕は呟いた。
「頑張ってみるよ」




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