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2011年7月26日火曜日

命はなんにだって一つだ!!—上—

この我々の日常というものは、
一本の糸で支えられているようなぐらい脆いものなのかもしれない。

ある夏休みの日
2011年7月25日の事だ。

僕の祖母が足の手術をすることになっていた。
怪我をしたとか骨折したという訳ではなく、足が悪くなっていたのだ。
歩けなくなる前に処置を…と言うわけで骨盤に人工の器具を入れる—


ただ、それだけのはずだった。

手術前も普通に話していたし、手術後だって話していた。
「明日来てもらおうかしら」とか言われていた。
ばあちゃんは手術後、俺にそんな事を言えるぐらい…普通だった。

大丈夫と思っていた。

塾にも行き、また夜に母と喧嘩をして外に出てから落ち着いた頃に家に戻った。

しかし、戻ってみると父と妹の姿が無かった。

母さんに行方を聞いてみたら
「二人はばあちゃんの容態が悪くなったらしいから病院に行った」
という答えが返ってきた。


手術後のばあちゃんを見ていた僕は安心しきっていた。
なんて事無いと思っていた。

だが、その頃には既に意識がほとんど無かったらしい。

安心しきっていた僕は風呂に入り、出た後悠長にモンハンをやろうとしていた。
その時母が「病院に行くよ」と言った。

揺らぐ事の無かった安心感が崩れ去った。

だが、ここで冷静さを欠く訳にはいかない。
「なんとかなるさ」と自分に言い聞かせ、その身を病院へと急がせた。

駅から病院に行く際に母がタクシーを使った。
「勿体ねえ」と思った。
それぐらい大したことないと信じ切っていた。


現実は残酷だ。


急ぐ母、未だに大丈夫だと歩く僕。
この二人が集中治療室(ICU)に行った時、まるでドラマを見ているような光景が広がっていた。


交代で心臓マッサージを続ける看護師。
その様子をみる父、妹、医者、僕ら。
医者から母に説明がされる。
その横で心臓マッサージを受けながらも目を閉じ続けるばあちゃんを見ていた僕は


これはドッキリじゃないのか?


と、思っていた。
とにかく信じられなかった。
この目を疑った。
これが信じられ無い僕は涙を流せずにいた。

「嘘だ!」と叫びたかった。


僕らの到着から10分ぐらいで親戚のおばさんが来た。(父さんの妹)
おばさんはばあちゃんに駆け寄り、泣き崩れた。

実の母だ。そりゃそうだ。

それから少しして心臓マッサージが止まった。

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