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2012年4月30日月曜日

春の夜長を今、読み通す

日はとうに沈み、狭き寝室が闇に包まれし時、私は未だ覚醒の中にいました。
今日はどうして、眠りに落ちぬ日でした。普段の私であれば、夜中一時を過ぎれば睡魔にも刃がたたないと言うのだが。眠りにつかぬ。しかしこれは誠に恐ろしいもので御座います。
昔、友人の家に泊まりに行った際に『カービィのエアライド』なるゲームで一夜を明かし、そのまま朝を迎えた事がありました。その後私は睡魔に敗れ去り、目を覚ましたのは夜の7時。とうとうその日はお天道様を見ずして幕を閉じました。
そのような1日は残念な気持ちに襲われます。明日も日を拝めるとは限らないのですから。

それ以来私は、少しでもお天道様が眠られる時間の間に私も眠るようにしています。本来は母に促されるまでもないのです。
しかし、どうしてか今日は違いました。眠れないのです。金爆を聞けども、クラシックを聞けども無意味。果てには母に相談をする始末である。
「なんだか眠れない」
「目を閉じてなさい」
しかし、睡魔には遭遇しませぬ。私は再度告げた。
「眠れないなぁ」
「お茶を一杯飲みなさい」
私はテーブルに残っていた茶を飲み干し、愛すべき寝床へ帰った。
「眠くなるまで本を読みなさい」
そう言った母が差し出したのはブッダの言葉が書かれた本である。しかし、私はその提言を退けた。
「あ、いや、私には借りている本がある故にそちらを読ませて頂きたい」
その本の題は『夜は短し歩けよ乙女』という本である。この本は前に一章を読んだきり、続きを読んでいない。いやいや一章の区切りが良かった為に続きを欲さなかったのだ。
話を思い出す為にも一章の終盤より読み出す。嗚呼、こんな話であったな。
そうして読み進んでいったら遂に三章までをも読み終えた。時間は夜中の2時30分。睡魔の姿など見ないままである。

仕方なし。四章に入るとする。そうして四章を読み出した訳だが、数ページで右半身を下にする姿勢に限界を感じた。そこでやっと眠らずにしての寝返りをうったわけである。
するとどうであろうか。血が巡りだした右腕は麻痺し、ついに睡魔の姿をとらえたのである。
しかし、四章は始まって間もない。どうするか悩んだ挙げ句読み続ける事にした。時計は3時10分を過ぎていた。


読み終えた私は思った。
こんな恋がしてみたいものだと。

それはいつかはあると信じ。



そして私は眠りについた。

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