俺はある。ありまくりだ。
蝉が喚き、虫が湧き、本厚木の花火大会が自粛になって
婆ちゃんが死んで
宿題が終わってなくて
異国迷路のクロワーゼ録画失敗の多重的不幸から、昼頃に復帰した俺はスプーンから借りていた
『青春ダイナマイト…じゃなくて青春ラリアット』を読んでいた。
15時30分頃読み終える。
「一冊のラノベに3時間…少し遅いか」
感想は…スプーンの言ったように
「アニメ化よりドラマ化しそうな作品」だった。
俺の妹でも読んでくれそうな感じだ。
ドラマ化した漫画に似た感じだ。SFやファンタジーみたいに有り得ない話じゃなくて
有り得そう
な作品だ。だからドラマ化した漫画みたいな雰囲気がある。
ま、面白いね。続きは借りてみたいね。
話は変わるが
復帰するまで横たわっていて、復帰直後読書を始めた自分は昼食を食べ損ねていた。
「全部くっていいって言ってたよな…」
冷蔵庫を開けた視線の先には朝のパン。
早食いだけは昔から自信があった。
いまでも校内で早食い大会があればベスト10行くんじゃね?
と自画自賛する能力で二人分はあろうパンを1、2分でたいらげた。
食べる以外してないと心配がられるスピードで物を食べる俺だ。
録画失敗でテレビを観る気がしなかったのも食事が早く終わった理由だろう。
「えっと…他にないか…」
冷凍庫にアイスを見つけた。誰のかはわからんが名前は書いてないし…
「てあえっ!」
なかなか開かない包装を結局ビニールで開け、一本のアイスを10分かけて食べる。
甘味は楽しみたいだろ?
その後暑い2階から避難するように、
今夜の塾の道具
お茶
筆箱とノート
凶器とも称されるカタログを持って、2階より涼しい1階の婆ちゃんの部屋に引っ越した。
「まだこっちの方が快適だな」
座ってふと棚を見たらCDを見つけた。
「ばあちゃんのか…」
大体が演歌のCD(美空ひばり等)やらだった…が
「うっ…宇多田ヒカル!?」
婆ちゃんが…?以外だな。
せっかくなので置いてあったCDデッキに入れて再生。
「…懐かし」
感傷に浸ってる場合じゃない。
凶器とも呼ばれる—コミックマーケットのカタログを俺は開いた。
「さあ、始めるか!!」
くよくよしててもな!
「かっとビングだ!俺!」

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