僕を闇から救う声…
「—きなよ…」
え?どこに?
「起きなよ!ほらっ!」
声の主がわかった。
救世主でも女神でもない。
父より頑固な母の声だ。
自分で「え?」と思う意見に対しては、国会議員並みに反論する母だ。
反して父は「好きにやりなさい」状態。
漫画とか逆じゃないか?普通。
冥界への門のように閉じられたまぶたを開け、顔を洗いに台所に。ちなみにウチは二世帯で暮らしていたので洗面所に行く習慣が無い。
二階に洗面所が無いから。
とりあえず顔を洗う。
「…なんかぬるい」
何の調理にこのぬるい水を使ったというのだろうか?
「翔馬ー!弁当箱出てないんだけどー!」
母さん、言うなら昨日の夜にして欲しかったよ。
しかし困った事になったぞ。弁当はどうなるんだ?いや、とりあえず昨日の弁当箱洗うか。
弁当箱の蓋を開ける。
「くっっっさ!!脅威の臭いだ!これなら妹にも勝てるんじゃ…」
いや、後が怖い。
黙ったまま弁当箱を洗う。
結局「なんか買いなさい」と400円を渡された。
朝からテンションガタ落ちで学校に。逃亡してしまおうか?
まて、今さっきの文章じゃ妹が中学生プロレスラーみたいだから訂正しておく。
俺が妹に勝てない…それには理由がある。
たとえばゲーム。
スマブラをやったとしよう。
実力的にはウチが圧倒的上なので負ける事は無いが、ウチの妹は勝てないとみると放棄する性格がある。
ちなみに自分もこの性格の持ち主なので差が開き過ぎるとやる気を無くしてしまう。
なので長い間スマブラの相手をして貰うには、本気に見せかけた手加減…八百長が必要になるのだ。
そのため負けるのがしばし。
これには文句はない。
だが、文句を言いたいのがある。
口喧嘩だ。
全然勝てない。正論とかじゃない屁理屈に潰されてしまう。
そりゃリアルストリートファイターすれば、向こうはジャーマンスープレックスとか出来る訳でも無いから圧勝だ。
だが、その後の説教が長い。
さらに大元の原因が向こうでも説教の対象がこっちに向く。
そういう意味で勝ち目が無いんだ。これが。
だから被害を受けたらすぐに直訴するしかないんだ。母さんにな。
内弁慶の例文みたいな存在だよ、本当に。
リアル妹なんて悪夢だよ。
話ずれまくったなwww

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