昼食の後だ。
ムッシュが食後どこかに出て行こうとしたので呼び止めた。
「どこに行くんだムッシュ?」
この俺の宝玉獸(笑)とやってみるか?と、続けようとしたら
「だって次、体育だろ?」
という予想外な返事が返ってきた。
恐る恐る時間割を見る…
体育ですね。
ちょっと待て?俺は何の授業と思ってたんだ?
「…考えなくてもいいか」
とりあえず体育着は忘れた。
さて、そうだな、うん。
授業開始を知らせる情けない電子音が鳴り響いた。
「すいません、体育着忘れちゃったんですけど…」
「名前は?」
「上澤です。」
これが後にどうでもいい事件を起こすネタになるとは…
しかし授業が始まると疎外感が凄い。
ドラマとかで病弱な子とかが、「みんなと一緒に走りたい…」とか言う気持ちも今ならわかる。
あーなんだ?
「すっげえ暇!」
と、叫んだ俺の足元にボールが転がってきた。
拾って返す。
「これやるか?」
結果長い時間たち続け、足と精神にダメージを負ってしまった。
そして授業の終わり際、ゼッケンを間違えないようにという例え話で
俺の名前が悪用された。
これでわかったことが一つある。
保体の教師に名前を覚えて欲しかったら体育着を忘れろ!という事だ。
その後、塾の面談で転学希望をカミングアウトした。
塾の先生の顔が、驚愕に染められた。

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