いや、無いだろう。
なんたって自分も初めてだからな。
僕は気づくと公園にいた。
公園と言っても芝生の敷いてある金のかかってそうな公園だ。
「おーい…おーい!」
誰かが呼んでいる。行かなきゃ。
「人数分のお茶、買ってきた?」
慌てて手元を見ると、いつの間にかビニール袋を握っていた。…とりあえず渡そう。
「はいっ、買ってきました。」
ヒゲのオッサンが袋の中を見る。
「ばっかだな〜!俺は爽健美茶じゃなきゃ飲めないんだよ!」
え?初耳ですが?
…そうだよな、上司なんてこんなもんだよな。
「じゃあ、今から買い直してきます」
「いや…もう撮影始まるし、いいや。」
えーっ!?さっきの怒りはどこに!?
てか…撮影…
そうだ、CMの撮影だ。
とりあえず出演者さんにでも挨拶するかー
「今日はよろしく…あっ!?スプーン!久しぶりじゃん!」
出演者として待機していたのはスプーンだった。
「いやー、お前がここにいるなんて—」
「なあ」
「ん?」
「あまり馴れ馴れしくするな、週刊誌に変にとられるかもしれん」
あんた、本当にスプーン?
「撮影始まりま〜す」
あ、もうそんな時間か。
「じゃあ…後で話でもしよう」スプーン(?)から連絡先を書いた紙を渡された。
「そうだ、ここにいる場合じゃない」
撮影を行う場所…公園の中心部に行く。
撮影が始まる。
「このメロディ…」
そうだ…このCMが復刻するんだ。
アミノ式の。(最近見ませんよね〜)
燃焼系♪燃焼系♪のメロディーに合わせてスプーンがバク宙を始めたではないか!?
しかも綺麗じゃねえか!?
「カット!」
うわ…よく考えたら僕、雑用しかしてないな…
「うーん…そりが甘い!もう一度!」
監督っ!?
またバク宙を始めるスプーン。「うーん…もっとキレが欲しいな…もう一度!」
監督っ!?
またまたバク宙を始めるスプーン。
「うーん…もう一度!」
スプーン…休憩なしで何回バク宙してるんだよ…
超人に…なっちまったな…
「いよーし!でっかく一時間休憩!」
デカすぎです!監督!
スプーンと話でもしようと、控えのテントに行ったら
スプーンがさっきまで見かけなかった女性と合体していた。
「だれか助けてっ!」
…見るからに通行人だ。
どうやってここまでつれてきたんだ?
通報するか。
なんか続く

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