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2011年9月14日水曜日

タイトル募集中【予告編】の前編

放課後。
廊下には自分の足音しか響かない。
そんなにみんなマイハウスが好きなのか?ホームルーム前の廊下だというのに。
静寂の中、私は右にあった階段をゆっくりと登る。
「…ここですね」

私は、不安を胸にボランティア部の戸を開いた。

県立夢ヶ丘高校。
ここの部活数はあと3つ程でギネスに載るらしいぐらい部活がある。
その中でも校内でも有名なのが『ボランティア部』だった。

この部活、ボランティアとは名ばかりで実質は便利屋。
更にクセだらけのメンバー。

何故私がそんな所にって?


それは頼み事があったからだ—


ボランティア部とマジックペンで書かれたドアを開ける。

書いちゃだめでしょう。

「あっ、お客さん?おーい!会長!お客さん!」
威勢のいい声で高校生とは思えない小ささの少年が、奥で皿回し(?)の練習をしていた長身の男を呼ぶ。
「おっ…依頼箱じゃないのは久々だねえ。ま、座ってよ。」

この皿回し練習中の男は美化環境委員会の会長、淀川優介だ。
ウチの学校の会長と言うと、生徒会長より先にこちらが出る。
そしてこの小さい方が上田獸兵衛。
彼の両親はとんでもないネーミングセンスだと思うが、本人はかなりこの名前を気に入っている。
それでかわからんが、虎の敷物をそのまま被り物にしたみたいなヤツ(犬バージョン?)を被っている。
今は…教室に忘れているらしい。
まあ、目立つ忘れ物だから噂がすぐに広まる。

話を戻す。
ボランティア部への依頼方法は2つある。
依頼が受けてもらえるかは部員の気分次第で、記入した専用の紙を依頼箱に入れて依頼する方法。
確実に依頼を受けてもらえるが、依頼料が発生する方法。俗に『依頼箱じゃない方』と呼ばれる。

誰に言ってんだろう?これ。

「で、どんな依頼?」
「探し物です。財布を無くしまして。」
「うし、財布だな!どんな財布だ?」

財布の特徴、中身をあれこれ聞いてきた。
だけど、気になることがある。
「えっと、お代はいつ…」
「ウチは出来高制だから。終わったらでいいよ。」

…考えてみればこれは商売じゃないのか?

「あとすみません、捜索に同行しても良いでしょうか?」

「…何で?」
「いや、どういう活動をしてるのか気になりまして。」
少しの間、使い道の不明な道具で埋もれた部室が静寂につつまれた。
「…まあ、いいぜ。」

早速、捜索が始まった。

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